高金利通貨は売れ!
短期売買型と長期保有型の難しい点を知っていただいた後で、一つの戦略を紹介させていただきます。
高金利通貨を売るというものです。
ご存知のとおり、高金利通貨を売るということは毎日のスワップの支払いを甘受することになります。しかし金利の本質を考えていただけば戦略としては正しいものだと言えます。
金利が上下するのはなぜでしょうか?各国政府が政策金利を決定する際に最も重要視するのはインフレです。いつもインフレ率を適切な値に保つために金利を調整しているのです。
インフレとは物価が上昇する現象のことですが、逆に言えば通貨価値が下落する現象ともいえます。インフレが起こっているとき、預金生活者や年金生活者が困るのはそのためです。つまりインフレ=通貨価値の下落であり、そして高金利の国は低い金利ではもはやインフレを抑制することができない国ですから長期的に見て高金利通貨の価値は下落するわけです。(※注.外資を受け入れるために政策的に金利を高くしている国も存在します)
具体的な例を出します。現在120万円と1万ドルが同じ価値だとしましょう。ドル/円のレートは120円です。そしてアメリカの政策金利は4.75%ですので一年間で得られる利子は475ドルですね。日本の政策金利は0%ですので120万円のまま変わらないとします。そうすると1年後には120万円と10475ドルが同じ価値ということになります。このときのドル/円のレートは114.56円となります。理論上はという意味ですが随分円高が進んでしまいました。
ここ最近のNZを例に出すまでもなく、クロス円は上げ100日、下げ3日とよく言われます。それだけ下げのスピードが速いということだと思います。しかし上記の理屈で言えば下がるのが自然な動きであって、それをスワップが美味しいからとみんなで買い上げているから状況だからこそ100日かけて上がるのです。みんなが買うのをやめてしまったとき下げ3日の場面が現れ戦略が成功します。
(このエントリーは2006年に執筆したものに手を加えています)

