FX取引の特徴
FXの大きな特徴 1-レバレッジ
FXとはforeign exchangeの略称で、正しくは外国為替証拠金取引といいます。前章で書いたように、実際に現物を売買するのではなく、信用取引を行うことは大きな特徴の一つです。また自分でレバレッジを決定できるというのは、自分の取れるリスクの範囲内で資金効率を高めることができ、小額からスタートする人や資産を積極的に運用する人にとっては大きな武器となります。
またスワップポイントを狙った中長期投資であっても、レバレッジを小さめに設定することでリスクを限定的にスワップの受け取りをすることができます。1~3倍程度に抑えていれば多大なリスクを負うことはないと思われます。近年流行の南アフリカランドやトルコリラなど流動性の低い通貨を扱う場合はいっそうレバレッジに注意する必要があることも忘れないで下さい。
FXの大きな特徴 2-売りと買い
FXでは売り買いどちらからでもスタートすることができます。例えばドルを買おうと思ってもすでに高すぎて下がる可能性のほうが高いと予想した場合には、安くなるまで待つという選択肢のほかに売りからスタートすることができます。たとえば1ドル=120円のときにドルを1万ドル売ったとします。そうすると120万円を受け取ることになりますが、いずれ1万ドルを調達して返済しなくてはいけません。仮に予想が当たって1ドル=115円まで下がってきて利益を確定する場合、1万ドルを115万円で購入して決済に当てると差額の5万円が利益として残るということです。
FXの大きな特徴 3-円の絡まないペアの取引
みなさんは証拠金として口座に入金する場合、通貨は円だと思います。つまり円ベースで収支を管理することになるわけですが、取引する通貨ペアは円が必ずしも絡んでいなくてもよいのです(円が絡んでいる通貨ペアのうち、ドル/円以外のものをクロス円といいます)。
例えば世界でもっとも取引量の多い通貨ペアはユーロ/ドルです。こういった外貨どおしの通貨ペアを取引できるのがFXの大きな強みの一つです。円がどのように動くか分からない・あるいは軒並み高止まりしており売りで入るのも怖いといった場合にも他の通貨に目を向けると意外に収益のチャンスは転がっているものです。もちろん外貨どおしの通貨ペアでも買いと売りが存在します。
FXの大きな特徴 4-スワップポイント
FXの理解で一番誤解されている部分であり、説明がもっとも難しいのがスワップポイントです。
インターバンクではNYクローズ時に通貨の貸し借りがある場合、それに応じた利子・利息の受け払いを行います。例えばドルを貸して円を借りている場合、ドルの方が若干金利が高いので差し引き利息を受け取れることになります。例えば、ドル円を10万通貨の場合、買い持ちであれば一日に470円程度受け取り、売り持ちであれば500円を支払うことになります(08/07/24 FXプライムの場合)。
額としては、一日当たり1銭弱という微小な額ですが、長期運用でかつレバレッジをかけている場合には馬鹿にできない存在になります。逆に意識しすぎてポジションを持ちすぎると相場のトレンドが反対方向に行く危険性もあるので、短期であればコストとして目をつぶってみることも必要かもしれません。
FXの大きな特徴 5-自動売買(指値)
相場はダイナミックに動くものです。夜寝ている間に、会社にいる間に、あるいはひょっとしたらトイレに立った瞬間に絶好の収益チャンスは訪れるかもしれません。そういった相場を見れないときでも自動で売買をしてくれるシステムがあります。指値注文といいます。
例えば、ドル円が115円50-55銭で取引されていて115円丁度で買いたいと思った場合には、115円の指値買い注文をあらかじめ入れておきます。そうすると相場が動いて115円を下回ったときには、自動で115円の買いを実行してくれるのです。
また売りでも同じように指値注文できますし、決済を行う場合にも指値を指示することができます。
また指値注文をあらかじめ入れておくことで、勘や感情で売買する習慣を断ち切ることができ、運用成績を安定させる狙いもあります。
FXの大きな特徴 6-自動売買(逆指値)
指値注文とは別に逆指値注文というものがあります。
これは現在より不利な価格になったときに約定する取引です。分かりにくいので例に出してみましょう。
ドル円を115円で10万ドル買いました。同時に114円になったら逆指値注文で売りというのを出しておきます。相場がいい方向に動いて116円になった場合には利益が発生します。好きなときに決済するもよし、好きな値で指値注文を出しておくのもよいでしょう。しかしいつもいい方向に動くとは限りません。逆方向に動いた場合には損が発生します。
損が確定するのは嫌なものです。しばらく待っていれば損失が戻ってくるかもしれませんし、スワップポイントが大きい場合にはそれで穴埋めしようと考えるかもしれません。しかし更に円高が進行して113円、112円と進んだ場合には損失は2倍にも3倍にも、それこそ無限大に膨らむのです。逆指値注文というのをあらかじめ入れておけば114円になった時点で損を確定してこれ以上損が膨らまないようにしてくれるのです。
為替相場は怖いものです。一日に2円、3円動くことは1年単位で見れば数回はありますし、歴史的には20円、30円動くこともあったのです。自分は大丈夫と考えず、資産を守るためにも逆指値注文を入れるくせをつけましょう。